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web会議の回線が不安定なときの対処と、切れた後に自動で戻る作り

2026年9月11日

商談の途中で相手の映像が止まる。声が飛ぶ。最悪の場合、画面から相手が消えます。原因を調べると、回線速度・Wi-Fi・VPN・機器の話が出てきます。どれも正しいですが、商談中に読んでも間に合いません。

この記事の前半は、その場で打てる手を順番に書きます。後半は、上位の記事がほとんど触れていない話です。回線が切れたあと、ツールの側で何が起きているか。 自分たちが接続をどう戻しているかを、何秒待って何回試すかの値つきで載せます。

回線が切れてから、何秒待って、何回まで自動で戻そうとするかの流れ
回線が切れてから、何秒待って、何回まで自動で戻そうとするかの流れ
この記事の内容
  1. 必要な帯域は、思っているより小さい
  2. 切れた直後に、やってはいけないこと
  3. うちは、接続を2つの層で戻している
  4. 合図の線は、1秒・2秒・4秒と間隔を広げて張り直す
  5. 映像の線は、切れ方で待ち時間を変える
  6. 対処の順番をまとめる
  7. Meetnectの話

必要な帯域は、思っているより小さい

まず一般論を短く済ませます。web会議に必要な回線速度は、Google が Meet の要件として公開しています(Meet の会議とライブ配信用にネットワークを準備する)。小規模組織・個人の参加者1人あたりで、720p の映像が送信・受信とも最大 1.7Mbps、音声のみなら 100Kbpsです。

家庭用の光回線なら、数字の上では足りています。それでも不安定になるのは、速度そのものより揺れが原因のことが多いです。Wi-Fi の電波が一瞬弱まる、同じ回線で誰かが大きなファイルを落とし始める、VPN が混む。平均は足りていても、途切れる瞬間に足りていません。

そして、商談中に回線の契約は変えられません。できることは限られていて、効く順に並べるとこうなります。

  1. カメラを切る。映像を止めれば、送る量は音声だけになります。上の数字で言えば 1.7Mbps が 100Kbps に近づきます。声だけで商談は続きます
  2. Wi-Fi をやめて有線にする。ケーブルが手元にあるなら、これがいちばん確実です
  3. スマホのテザリングに切り替える。事務所の回線が原因なら、別の経路に逃げます
  4. VPN を切る。会社の VPN を通しているなら、通話の間だけ外します。社内ルールの確認は要ります

1 は10秒でできます。相手にも「回線が不安定なのでカメラを切ります」と一言添えれば済みます。映像が止まったまま声も途切れるより、最初から音声だけのほうが商談は進みます。

切れた直後に、やってはいけないこと

ここが実務で詰まる点です。相手の映像が固まったとき、たいていの人が最初にやるのはブラウザの再読み込みです。

これは、多くの場合で状況を悪くします。切れた直後は、ツールの側で接続を戻そうとしている最中です。そこで再読み込みをすると、戻りかけていた接続を自分で切って、最初からやり直すことになります。しかも、入り直しの間は相手の画面から自分が消えます。

まず数秒待つ。 画面に「再接続しています」の類の表示が出ているなら、ツールは動いています。それを見届けてから、次の手を考えるほうが早く戻ります。

うちは、接続を2つの層で戻している

ここからは実装の話です。ブラウザ同士をつなぐ通話には、実は接続が2種類あります。

回線が揺れると、どちらか片方だけが切れることがあります。だから、戻す仕組みも2つ用意しています。

合図の線と映像の線を、それぞれ別の待ち時間と回数で戻す
合図の線と映像の線を、それぞれ別の待ち時間と回数で戻す

合図の線は、1秒・2秒・4秒と間隔を広げて張り直す

合図の線が切れたら、すぐに張り直します。ただし、続けて失敗するたびに待ち時間を倍にします。1秒、2秒、4秒、8秒、そして上限の15秒。 これ以上は広げません。

間隔を広げるのは、切れた原因が回線側にあるとき、0.5秒おきに叩いても戻らないからです。かといって最初から15秒待つと、一瞬の揺れで戻れたはずの場面で15秒失います。短く始めて、駄目なら広げる、が折り合いです。

張り直すとき、古い映像の線はいったん全部たたみます。切れかけの線を残したまま新しい線を張ると、どちらが生きているか分からなくなるからです。張り直しが成功すると、相手のほうから映像の線を掛け直してきます。 自分は再読み込みも入り直しもしていません。画面には「接続が切れました。再接続しています…」と出て、戻ると「再接続しました。」に変わります。

映像の線は、切れ方で待ち時間を変える

映像の線のほうは、ブラウザが「切れかけ」と「切れた」を区別して教えてくれます。うちはこの2つで待ち時間を変えています。

待ったあとも戻っていなければ、線を引き直します。これを最大5回まで繰り返します。画面には「接続が不安定です。復旧を試みています…」と出します。戻った時点で回数はゼロに戻るので、1時間の商談で3回揺れても、それぞれ5回ずつ試せます。

もう1つ判断があります。引き直しを始めるのは、最初に線を掛けた側だけにしています。両方から同時に引き直すと、お互いの合図がぶつかって、どちらも成立しないことがあるからです。片側に決めておけば、ぶつかりません。

5回試して戻らないときは、回線そのものが落ちている可能性が高いです。そのときは、回線を切り替えてから、一度退室して同じ URL から入り直してください。回線が戻っていないまま入り直しても、同じことが繰り返されます。

なお、自分の声は自分のマイクから直接録っていて、回線を通っていません。相手の声が途切れている間も、自分の発言は手元に綺麗に残ります。この構造は音声が聞き取りにくいときの記事に書きました。

対処の順番をまとめる

上から順に試すのが速いです。

  1. 待つ。「再接続しています」が出ていたら、数秒は触らない
  2. カメラを切る。送る量が音声だけになる
  3. 有線かテザリングに切り替える。別の経路に逃げる
  4. 入り直す。5回の復旧で戻らなかったときだけ

1 と 2 は、その場で無料でできます。3 は準備があるかどうかで決まります。商談の前にケーブルかテザリングをどちらか用意しておくと、4 まで行くことはほとんど無くなります。

Meetnectの話

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。この記事に書いた 1秒から15秒の間隔、3.5秒と0.6秒の待ち時間、5回の上限は、どれも実際に動いているコードの値です。回線が揺れたとき、再読み込みや入り直しをしなくても、接続が自動で戻ることを目指して作っています。

商談しながら、議事録ができています

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。相手は登録不要、URLを開くだけ。通話中に文字起こしが進み、終わった時点で「誰が何を言ったか」まで残った議事録ができています。7日間、カード登録なしで試せます。