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バーチャル背景のロゴが反転する?相手に届く向きと、切れない置き方

2026年9月13日

自分の画面では社名ロゴが鏡文字に見えているが、相手の画面と録画には正しい向きで届いている様子
自分の画面では社名ロゴが鏡文字に見えているが、相手の画面と録画には正しい向きで届いている様子

会社のロゴを入れたバーチャル背景を設定したら、自分の画面で社名が鏡文字になっていた。これは、ほとんどのweb会議ツールで起きます。上位の記事が書いているとおり、反転しているのは自分の画面だけで、相手には正しい向きで届いています。

この記事では、その一般論を短くまとめたうえで、実務で本当に詰まるのは反転そのものではなく「相手にどう届いているかを自分の画面で確かめられないこと」と「端に置いたロゴが切れること」だという話を書きます。後半は、自分たちのツールで鏡にするのを自画面の表示だけに限り、相手に送る映像と録画には同じ向きで残す作りと、画像のどこまでが映るかを、実装のとおりに書きます。


この記事の内容
  1. 自分の画面で反転して見えるのは、どのツールでも同じです
  2. 実務で詰まるのは、反転より「どこまで映るか」です
  3. うちは、鏡にするのを自画面の表示だけに限りました
  4. 画像は「はみ出す方向」に合わせて、端を切ります
  5. 画像はブラウザの中だけで使い、サーバーへ送りません

自分の画面で反転して見えるのは、どのツールでも同じです

Zoomには「マイビデオをミラーリング」という設定があり、これは自分のプレビュー表示だけに効きます。オンでもオフでも、他の参加者には反転していない映像が届きます(出典)。Google Meetには背景を反転させる設定がなく、反転して見えるときはカメラ側の鏡像モードやドライバー、ブラウザ拡張で対処する、という説明が並びます(出典)。Teamsは後から、自分のカメラ映像のミラーリングを解除する設定が追加されました(出典)。

つまり、自分の画面が鏡になっているのは仕様で、相手には正しい向きで届く。 ここまでは上位の記事のとおりで、争うことはありません。画像のサイズは1920×1080ピクセルが推奨されているのも、そのとおりです(出典)。

実務で詰まるのは、反転より「どこまで映るか」です

1. 相手に届く向きを、自分の画面では確かめられない

「相手には正しく届いている」と説明を読んで知っていても、目の前の画面では鏡文字のままです。商談の直前に確かめたいのに、確かめる手段が自分の画面にはありません。ツールによっては自画面の反転を切れますが、切ると今度は自分の動きが鏡と逆になり、髪や姿勢を直すときに手が迷います。反転を切るか切らないかの問題ではなく、「相手に届く映像」と「自分が見る映像」が別物だと分かっていないことが原因です。

2. 録画にどの向きで残るかは、また別の話

相手には正しく届くとして、録画はどうか。自分の画面を録っているのか、相手に送っている映像を録っているのかで、ロゴの向きが変わります。上位の記事はここに触れていません。あとで録画を見返したときに社名が鏡文字だと、社内で見せる用途に使えなくなります。

3. 端に置いたロゴが、相手の画面で切れる

1920×1080で作った背景でも、カメラが返す映像の縦横比と同じとは限りません。背景画像はカメラ映像に合わせて拡大縮小されるので、比率が合わないと端が切れます。 名刺型の背景は社名やQRコードを端に寄せがちで、切れるのはいつも一番大事な部分です。切れているかどうかも、自分の画面では鏡文字なので確かめにくい。

うちは、鏡にするのを自画面の表示だけに限りました

カメラ映像とロゴ背景を合成した1本の映像が、相手・録画・自画面の3つに分かれ、自画面だけ表示のときに左右を返している流れ
カメラ映像とロゴ背景を合成した1本の映像が、相手・録画・自画面の3つに分かれ、自画面だけ表示のときに左右を返している流れ

Meetnect では、背景を合成した映像は1本だけです。カメラの映像から人物を切り抜き、背景画像の上に重ねて1枚の絵を作り、それを1本の映像として相手に送ります。人物の切り抜き方は web会議の背景ぼかしの輪郭が汚くなる理由 に書きました。

自分の画面に出る小さな自画面は、この同じ映像を、表示するときだけ左右を返して見せています。 映像そのものは反転していません。ブラウザの表示上の指定(CSSの transform: scaleX(-1))で、自画面の3か所(入室前のプレビュー・設定パネルのプレビュー・商談中の自分のタイル)にだけ掛けています。相手に送る映像には掛けていません。

録画も同じです。録画は1280×720の描画面に「相手の映像・自分の映像・資料」を毎フレーム描いて動画にしていますが、自分の映像を描くときは表示の指定ではなく映像の中身を描くので、鏡文字にはなりません。相手に届いている向きと、録画に残る向きは同じです。だから、自分の画面で社名が鏡文字に見えていても、相手にも録画にも正しい向きで出ています。

鏡を切る設定は付けていません。付けると「相手に届く向き」と「自分が見る向き」が設定によって変わり、確かめる手段がさらに増えるからです。自画面は鏡、それ以外はすべて正しい向き。 この1つに固定しました。

画像は「はみ出す方向」に合わせて、端を切ります

背景画像は、カメラ映像と同じ大きさの下地に描きます。描き方は、画像の縦横比を変えず、下地を隙間なく覆う大きさまで拡大縮小して中央に置く方式です。引き伸ばして歪ませることはせず、余った部分が端から切れます。

カメラには1280×720を要求しているので、1920×1080の16:9の画像なら、ぴったり収まって切れません。カメラが4:3の映像(たとえば640×480)しか返さないときは、画像は高さに合わせて縮められ、横幅は853ピクセル相当になります。下地は640なので、左右がそれぞれ12.5%ずつ切れます。 縦長の画像を入れると、今度は上下が大きく切れます。

録画の中の自分の映像は、相手がいるときは右下の276×166の小窓に「覆う」方式で描かれるので、ここでも左右がそれぞれ3.2%切れます。相手がいないうちは1280×720の全面に描かれ、切れません。

この計算から言えることは1つで、ロゴや社名は横幅の中央75%の範囲に置いておけば、4:3のカメラでも録画の小窓でも切れません。 1920×1080なら、左右240ピクセルずつを空けた内側です。上下は、人物が画面の中央下に立つので、ロゴは上半分の中央寄りに置くのが無難です。

画像はブラウザの中だけで使い、サーバーへ送りません

背景に使う画像は、設定パネルの「+」から端末のファイルを選びます。選んだ画像はブラウザがその場で読み込み、上に書いた合成に使います。画像をサーバーへ送る処理はありません。 サーバー側にも背景画像を受け取る口がありません。ロゴ入り背景は会社の資産なので、合成のためだけにサーバーへ置く理由がないと考えました。

読み込んだ画像は、カメラ映像と同じ大きさの下地に1回だけ焼き込み、以後は毎フレームその下地を描きます。1フレームごとに元画像を拡大縮小し直すのではなく、焼き込み済みの1枚を使い回すので、背景の処理は人物の切り抜きに集中できます。焼き込みは最初の1回が空振りすることがあるので、描けたかを確かめて最大40回(50ミリ秒間隔、2秒)まで繰り返します。焼き込みが終わるまでは背景にカメラの生映像をそのまま出し、黒い画面を相手に見せないようにしています。


Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。背景は「なし・ぼかし・既定の7種・端末の画像」から選べ、端末の画像は相手に送る映像と録画に同じ向きで載ります。この記事に出てくる反転の掛け方・画像の切れる割合・画像の扱いは、すべて実装からそのまま書き出したものです。

商談しながら、議事録ができています

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。相手は登録不要、URLを開くだけ。通話中に文字起こしが進み、終わった時点で「誰が何を言ったか」まで残った議事録ができています。7日間、カード登録なしで試せます。