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AI議事録が短い・途中で切れるとき、指示文の前に見るもの

2026年9月16日

AI議事録が短い・途中で切れるのは、入力の上限ではなく出力の上限に当たっているから
AI議事録が短い・途中で切れるのは、入力の上限ではなく出力の上限に当たっているから

AI議事録が短すぎる。あるいは、最後の項目が途中で切れている。調べると、指示文(プロンプト)に「詳しく」「省くな」と書く方法と、長い会議に強いAIの選び方が出てきます。どちらも間違っていません。ただ、短い・切れるの原因は、入力側の上限ではなく出力側の上限にあることが多く、そこは指示文だけでは動きません。

この記事では、一般論を短く済ませたあと、自分たちの議事録が「詳しさ」をどう扱っているかを書きます。指示文と出力の上限をセットで3段にした理由、長い商談でどこに上限が掛かるか、控えの経路で実際に途中切れが起きて直した話まで、コードにある数字だけで書きます。


この記事の内容
  1. 王道は、指示文と、長い入力に強いAI
  2. 詰まるのは、入力と出力の上限が別物なこと
  3. 詳しさは3段にして、指示文と出力上限をセットで替えた
  4. 独自項目を足すほど、必要な出力は増える
  5. 長い商談では、上限が2か所に掛かる
  6. 控えの経路で途中切れが起きて、直した
  7. Meetnectでは

王道は、指示文と、長い入力に強いAI

先に一般論です。上位の記事は2種類に分かれます。1つは指示文の書き方で、議題ごとに見出しを立てる、決定事項と ToDo を分ける、数値や固有名詞を省かないと書く、というものです(プロンプト集の例)。もう1つはAIの選び方で、1時間を超える会議の文字起こしは、一度に読める量(コンテキスト)が大きいモデルが有利、それを超えるなら会議を分けて処理する、という説明です(出典)。

自分たちも同じことをしています。指示文には「文字起こしに無い発言・決定事項・ToDo・数字を絶対に創作しない」と入れ(全文は前に書きました)、長い商談は区間に分けています。

一般論はここまでで足ります。

詰まるのは、入力と出力の上限が別物なこと

詰まる点は3つあります。

1つ目。「長い会議に強い」は入力の話で、短い・切れるは出力の話。 上位の記事が言う「読める量」は、AIに渡す文字起こしの長さの上限です。議事録が短いとか最後が切れるというのは、AIが書き出す長さの上限に当たっています。この2つは別の設定で、入力側をいくら大きくしても、出力側が小さいままなら議事録は短いままです。

2つ目。指示文で「詳しく」と書いても、出力の上限が小さければ途中で切れる。 逆に、上限だけ大きくしても、指示文が「簡潔に」のままなら短い議事録が返ってきます。片方だけ動かしても効かず、詰まっているときはたいてい片方だけ触っています。

3つ目。上限を大きくしすぎると、静かに失敗する。 AIごとに受け付ける出力上限の最大値があり、それを超える指定をすると呼び出し自体が失敗します。そのとき画面に出るのは「議事録が短い」ではなく「議事録が無い」で、上限の指定が原因だとは分かりません。

入力の上限(文字起こしをどこまで渡せるか)と出力の上限(議事録をどこまで書き出せるか)は別の設定で、短い・切れるは出力側
入力の上限(文字起こしをどこまで渡せるか)と出力の上限(議事録をどこまで書き出せるか)は別の設定で、短い・切れるは出力側

詳しさは3段にして、指示文と出力上限をセットで替えた

自分たちの議事録には「簡潔」「標準」「詳細」の3段があり、会社の管理者が1回選びます。何も選ばなければ「標準」です。この3段で替わるものは2つで、片方だけが動くことはありません。

1つは指示文です。「詳細」なら「各項目はできるだけ詳しく、発言の要旨・背景・数字まで具体的に記述してください」が足され、「簡潔」なら「各項目は最小限の要点のみ、短く記述してください」が足されます。「標準」は何も足しません。

もう1つは出力の上限です。簡潔は900、標準は1,600、詳細は3,000トークンにしています。トークンはAIが数える単位で、日本語の文字数とは一致しません。だから「詳細なら何文字まで」とは書けませんし、書きません。

セットにした理由は、上の2つ目の詰まりそのものです。「詳しく書け」と言いながら上限が1,600のままだと、詳しく書き始めた議事録が最後の項目で切れます。上限だけ3,000にして指示文を変えないと、AIは元の長さで書き終えて、余った上限は使われません。

独自項目を足すほど、必要な出力は増える

議事録の見出しは標準で4つ(概要・決定事項・ToDo・要点)ですが、会社ごとに独自の見出しを最大12個、1つ40文字まで足せます。採用の商談なら「希望年収」「転職理由」のような項目です。

見出しが増えると、書き出す量も増えます。4項目で足りていた上限が、10項目では足りません。独自項目をたくさん足す会社ほど「詳細」を選ぶ必要がある、というのが実際の関係で、これは設定画面には書いていません。この記事で初めて書きます。

長い商談では、上限が2か所に掛かる

文字起こしが14,000字を超える商談は、一度に要約せず、区間に分けて要点だけ抜き出してから統合します(仕組みは前に書きました)。渡せる文字起こしは200,000字までで、2時間の商談はこの経路を通ります。

このとき出力の上限は2か所に掛かります。区間ごとの抜き出しは、詳しさの設定に関係なく1区間800トークンです。ここは箇条書きの要点だけなので、詳しさで変える必要がありません。統合して最終の議事録にする段で、初めて900・1,600・3,000の上限が効きます。独自項目と重視する観点は、区間の抜き出しにも渡しているので、統合の段で見出しだけ空になることはありません。

控えの経路で途中切れが起きて、直した

要約のAIは1つに固定しておらず、普段の経路が返ってこないときは控えに落ちます(控えの選び方は前に書きました)。ここに途中切れの原因が1つ残っていて、2026年9月16日に直しました。

控えの最後の経路だけ、出力の上限を一律2,000で頭打ちにしていました。 普段の経路では「詳細」の3,000が効くのに、控えに落ちた瞬間に2,000になる。独自項目を足した会社の議事録は、この経路を通ったときだけ最後の項目が途中で切れる作りでした。設定画面で「詳細」を選んでいても、通る経路によって効いたり効かなかったりする状態でした。

直したあとの動きはこうです。まず設定どおりの上限で呼び、AI側の上限を超えていて弾かれたときだけ、2,000に落として1回やり直す。 弾かれなければ3,000がそのまま効きます。弾かれた場合は2,000で出るので「詳細」より短くなりますが、議事録が出ないよりはよい、という判断です。この再試行は控えの最後の経路だけに入れています。

Meetnectでは

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。議事録の「簡潔・標準・詳細」は会社の設定画面で選び、この記事の 900・1,600・3,000 と区間の 800、控えの経路の2,000は、実際に動いているコードの数字をそのまま書きました。短い・切れると感じたら、指示文の前に「詳細」に替えて、独自項目の数を見直してみてください。

商談しながら、議事録ができています

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。相手は登録不要、URLを開くだけ。通話中に文字起こしが進み、終わった時点で「誰が何を言ったか」まで残った議事録ができています。7日間、カード登録なしで試せます。