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オンライン商談を就業時間外に打診|相手の勤務時間は見えていない

2026年10月2日

日程を打診する側が予定表の空いている枠を選んでいる一方で、別の会社の相手の予定は渡っておらず、相手は夜も机に向かっている様子
日程を打診する側が予定表の空いている枠を選んでいる一方で、別の会社の相手の予定は渡っておらず、相手は夜も机に向かっている様子

18時以降や土曜に商談の日程を打診していいか。検索すると「10時から17時が無難」「午前か午後で幅を持たせる」というマナーの話が出てきます。この記事でもその結論は変えません。ただ、その手前に確かめることがあります。相手の勤務時間は、打診する側の画面に出ていないことが多い。 空いているように見えている時間が、相手の勤務時間の外だということが起きます。GoogleとOutlookの公式ヘルプで、どの設定が誰に何を出すのかを調べ、出典を本文に置きました。

この記事の内容
  1. 上位が答えているのは「何時なら失礼でないか」
  2. 空き時間が見えるのは、見せてもらっている相手だけ
  3. 勤務時間は、空き時間とは別に置かれている
  4. 時間外の招待は、黙って辞退されることがある
  5. 公式に書かれていなかったこと
  6. Meetnect の場合
  7. 参考

上位が答えているのは「何時なら失礼でないか」

この語で検索して上位を読むと、内容は2種類に分かれます。ひとつは時間帯のマナー(配配メールBridge・メールワイズ・Cuenote)、もうひとつは日程調整ツールの紹介(リコー・起業LOG)です。フレックスやリモートが増えたので幅のある提案が無難、という方向はどのページも同じでした。

9件を見た範囲では、「相手の都合がこちらの画面に出ているのか」に触れたページはありませんでした。 カレンダーを連携すればダブルブッキングがなくなる、という書き方で止まっています。

実務ではここがずれます。社内の予定なら相手の予定表が見えるので、空いている時間を選んで打診できます。商談の相手は別の会社です。同じやり方で画面を見ると、何も入っていない、まっさらな予定表に見えます。

空き時間が見えるのは、見せてもらっている相手だけ

Google カレンダーのヘルプは、見える条件を限定して書いています。カレンダーの予定にゲストを招待するに、「自分のカレンダーをあなたと共有しているユーザーや、同じ組織(会社や学校など)に所属しているユーザーを予定に追加する場合は、そのユーザーの空き時間を確認することができます」とあります。条件は2つだけです。共有してもらっているか、同じ組織か。商談の相手はどちらにも入りません。

Microsoft 側も同じ構造です。Sharing in Exchange Online に「Business-to-business calendar sharing is set up by creating organization relationships.」(会社間のカレンダー共有は、組織関係を作って設定する)とあります。同じページの表は、相手が社内のExchangeサーバーを使っている場合について、管理者側の作業と最低限のソフトウェア要件が別に必要だと書き分けています。

つまり、会社をまたいだ空き時間の共有は、両社の管理者が設定して初めて動きます。 商談の打診でそれが済んでいることは、まずありません。見えていないのは不具合ではなく、そういう作りです。

勤務時間は、空き時間とは別に置かれている

予定表の1日の列が、濃い青・薄い青・ごく薄いグレー・白の4段階に塗り分けられていて、どれが何を指すのかを示す言葉はどこにも書かれていない様子
予定表の1日の列が、濃い青・薄い青・ごく薄いグレー・白の4段階に塗り分けられていて、どれが何を指すのかを示す言葉はどこにも書かれていない様子

ここからが詰まるところです。勤務時間は、空き・予定ありとは別の設定として置かれています。

Google カレンダーの業務時間と勤務場所を設定するには、オンにすると「あなたが会議に出席できない時間に誰かが会議をスケジュール設定しようとしたときに、出席できない旨をそのユーザーに知らせることができます」とあります。知らせる先は、前の節の条件を満たす相手です。別の会社から打診した側には、この知らせは届きません。

「候補時間」も同じ土台に乗っています。先の37161のページには、「時間の候補はゲストのカレンダーの空き状況と業務時間に応じて表示されます」、続けて「ゲストのカレンダーの業務時間が正しく設定されていないと、適切な時間の候補が表示されません」とあります。候補が妥当かどうかは、相手が業務時間を正しく入れているかに依存しています。 入れていなければ、候補に22時が混じります。

Outlookの予定表は、この違いを色で分けています。Use the Scheduling Assistant and Room Finder に「Times that your attendees are busy are shown in dark blue. Times that your attendees have a tentative appointment are shown in a light blue hashed block, and times outside of your attendees' working hours are shown in light gray.」とあります。濃い青が予定あり、薄い青の斜線が仮の予定、薄いグレーが勤務時間の外、そして白が空きです。

薄いグレーの時間は、予定が入っていません。それでも相手の勤務時間の外です。見分けているのは色の濃さだけで、言葉は出ていません。 画面を急いで見ると、白とグレーは同じ「空いている」に見えます。

そして、相手の会社が外部共有を許している場合でも、勤務時間は渡りません。Google Workspaceの管理者向けページ「Google カレンダーの共有オプションを設定する」に並ぶ外部共有のレベルは、「予定の有無のみ(予定の詳細は非表示)」から「すべての情報を共有する」までで、どこにも勤務時間は入っていません。 外に出るのは予定が入っているかどうかの2値です。だから相手の予定表が外から見えていても、20時の空白と14時の空白は、同じ白として届きます。 件名がどこまで見えるかは別の話で、予定の件名は誰に見えるかの記事に分けて書きました。

時間外の招待は、黙って辞退されることがある

返事が来ない理由も、仕様の側に1つあります。Google カレンダーのサイレント モードは、設定した時間帯に「チャットの通知をミュートする」と「会議への招待を自動的に辞退する」を行います。適用範囲は「新しい会議への招待のみ」と「既存および新しい会議への招待」から選べます。

相手がこれを使っていると、時間外に送った招待は本人が開く前に辞退されます。返事が来ないのは、見ていないからではなく、自動で断られたからかもしれません。 招待を送る前にメールで時間を合わせる手順には、この経路を避ける効果があります。

公式に書かれていなかったこと

調べて取れなかったものを残します。

招待の時刻そのものがずれる場合はタイムゾーンの記事、相手のカレンダーに予定が入るかは招待を相手のカレンダーに入れる記事、送る時刻の決め方はリマインドの記事に分けてあります。

Meetnect の場合

Meetnectは、予約を作るときに相手の空き時間を問い合わせる処理を持っていません。読みに行くのはログインしている本人のカレンダーだけで(src/worker.js の gcalSync)、予約の時刻は rooms.scheduled_at にミリ秒の1点として入ります。カレンダーへ書く予定にも参加者を付けていないので、相手の都合は画面に出ません。 候補を出す段は人が確かめる前提になっています。

参考

商談しながら、議事録ができています

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。相手は登録不要、URLを開くだけ。通話中に文字起こしが進み、終わった時点で「誰が何を言ったか」まで残った議事録ができています。7日間、カード登録なしで試せます。