web会議の画面共有で通知が見えてしまった後に、どこへ残るか
2026年9月30日

画面共有の途中で通知が出て、相手に読まれた。検索して出てくるのは、次からそうならないための設定の話です。それは別の記事に書きました。この記事はその先、つまり出てしまった後に何がどこへ残るかを、各社の公式の記述だけで並べたものです。結論から書くと、残った映像を消せるかどうかは、録画を押した人ではなく誰が主催者だったかで決まります。
通知が出た瞬間に、それは相手の目の話ではなくなる
相手が見たかどうかは、相手に聞けば分かります。分からないのは、その画面が記録として残ったかです。
Google Meet のヘルプは、録画に入るものをこう書いています。「発言中の参加者と、共有されたすべての内容が含まれます」(ビデオ会議を録画する)。共有した画面に映ったものは、選り分けられません。通知のポップアップは、共有していた範囲に出た以上、そのまま映像の一部になります。
同じページには「録画中に表示されたチャットはすべて記録されます」ともあります。チャットは別ファイル(.SBV)として主催者のドライブに保存されます。映ったものと、書かれたものは、別々に残ります。
文字起こしには残らないので、検索しても見つからない
文字起こしは音声から作られます。画面に出た文字は拾いません。つまり通知の中身は、議事録や文字起こしを検索しても出てきません。
これは一見すると救いに見えますが、逆向きに効きます。後から「あのとき何が映ったか」を確かめようとしても、テキストの側には手がかりが無い。確かめる方法は、映像を頭から見直すことだけです。そして、その映像を開けるかどうかが、次の話になります。
ファイルがどこへ落ちるかは、押した人では決まらない
「録画を押したのは相手だから、ファイルは相手の手元にある」——Teams では、これは正しくありません。
Microsoft の管理者向けドキュメントは、こう書いています。「For meetings and events, the recording saves to the organizer's OneDrive, even if the organizer didn't attend the meeting or event.」(Teams meeting recording and transcript storage and permissions)。主催者が会議に出ていなくても、主催者の OneDrive に入ります。
押した人の場所に入るのは、1対1の通話とグループ通話だけです。同じページに「For 1-1 call and group calls, recording files go to the OneDrive account of the user who selected Record.」とあります。カレンダーから設定した会議なのか、その場でかけた通話なのかで、落ちる先が変わります。
Google Meet も主催者側です。「録画は、会議の主催者の Google ドライブの『Google Meet』フォルダに保存されます」。録画へのリンクがメールで届くのは「会議の主催者と録画を開始したユーザー」の2人だけです。

社外として参加していたなら、そのファイルは開けない
ここが一番効きます。相手の会社が設定した会議に、こちらが社外の参加者として入っていた場合です。
Microsoft のドキュメントの権限表には、社外参加者のいる会議についてこう書かれています。「All other external participants have no access, and the Organizer must share it to them.」つまり社外の参加者には、そもそもアクセス権がありません。開けない、ダウンロードできない、当然消せない。
削除できる人も決まっています。「In Teams, the meeting organizer and co-organizers can delete the meeting recording.」(Delete a meeting recording in Microsoft Teams)。主催者と共同主催者だけです。
一方で、同じ表には「All other members of the meeting from the same organization as the organizer have read access」ともあります。主催者と同じ会社の人は、会議に出ていなくても読める側に入ります。こちらの通知が映った映像は、相手の会社の中では見られる状態で、こちらの側からは触れない。この非対称が、設定の記事には出てきません。
Zoom は、相手のパソコンの中に落ちることがある
Zoom には「コンピュータ録画」(ローカル録画)があります。保存先は録画した本人の端末です。「You will find computer recording files in the default Zoom recording folder on your system.」(Starting a computer recording)。
押せる人は主催者だけとは限りません。同じページに「The host must record the meeting or grant the ability to record to a participant.」とあります。主催者が許可すれば、参加者も押せます。
そして映るのは、押した人の見ている画面です。「Computer recordings capture the meeting as the participant recording sees the meeting.」クラウドに上がらないので、管理者のダッシュボードにも、保存期間の設定にも出てきません。消える日を決める仕組みの外側にあります。保存期間そのものの話は議事録の保存期間に書きました。
出てしまった後に、確かめる順番
公式の記述から言えるのは、この順です。
- 録画が回っていたかを確かめる。 回っていなければ、残っているのは相手の記憶だけです。
- その会議が、カレンダーから設定された会議か、その場でかけた通話かを確かめる。 Teams ではここでファイルの落ちる先が変わります。
- 主催者が誰かを確かめる。 消せるのはその人(と共同主催者)です。こちらが社外なら、頼む以外の手はありません。
- 相手側にローカル録画の可能性があるかを考える。 Zoom で、主催者から許可された参加者がいた場合です。クラウド側を消しても、これは残ります。
この4つは、どれも「相手に確認する」で終わります。自分の側だけで完結する手が1つも無い、というのがこの問題の形です。だから設定の記事が止め方しか書かないのは、ある意味で正しい。止める以外に手が無いからです。
Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。資料を見せる用途では画面そのものを取り込まない経路を用意していて、資料を選ぶとファイルの中身だけを映像にして送ります。画面共有を選んだときだけ、ブラウザの共有先の選択画面に進みます。通知が入り込む余地は、資料を見せるだけなら最初からありません。録画の置き場を最初から会社のドライブにした理由は録画の保存先に、記録が個人に貼り付いたときに何が起きるかは営業の引き継ぎに書いています。