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web会議の録画を参加者に許可|社外の相手が押せるかは別の設定

2026年10月17日

机の上に3枚の立て札が並んでいて、左から鍵・カレンダー・開いた手のひらが描かれている。その奥に大きな丸い赤いボタンが置かれている
机の上に3枚の立て札が並んでいて、左から鍵・カレンダー・開いた手のひらが描かれている。その奥に大きな丸い赤いボタンが置かれている

商談で録画を使うとき、押すのはたいてい自分です。ところが相手に押してもらいたい場面もあります。先方の社内説明用に録ってもらう、自分が遅れて入る会議を先に録り始めてもらう。そのとき「参加者に録画を許可する」という1つの操作に見えるものは、公式のヘルプでは3つ以上の別の場所に分かれていました。 そして社外の相手に押させられるかは、使っているツールで答えが逆になります。Google・Microsoft・Zoom・Webexの原文を順に読みます。

この記事の内容
  1. 上位は「録画のしかた」で終わっている
  2. 「誰が録画を開始できるか」は、3か所に分かれている
  3. Google:主催者の側に許可が無ければ、誰も押せない
  4. Microsoft Teams:ゲストと匿名は、押せない側に置かれている
  5. Zoom:社外の相手にも渡せる。しかも、頼まれる前に決めておける
  6. Zoomには、主催者が来る前に始める道もある
  7. Webex:押せる人と、ファイルの案内が届く人は別
  8. 商談の前に決めておく4つ
  9. 確かめられなかったこと
  10. Meetnectの場合
  11. 参考

上位は「録画のしかた」で終わっている

この言葉で調べると、Zoom・Teams・Meetの録画手順をまとめた記事が並びます。公式ページも3本入っていて、どれも正確です。もう1種類あるのが「主催者以外でも録画する方法」で、画面を丸ごと録るソフトの紹介になっています。

上位に無いのは、会議ツールの側で誰が押せるかが、どこで決まっているかです。手順のページは「ボタンを押します」で終わり、ソフトの紹介記事は会議ツールの外に出る話です。商談で困るのは、相手に押してもらおうとして押せなかったときの、その理由のほうでした。

「誰が録画を開始できるか」は、3か所に分かれている

4社の記述を並べると、同じ1つの問いが別々の場所で決まっていることが分かります。

そして4社目のGoogleには、この3つより前に効く条件が書かれていました。

Google:主催者の側に許可が無ければ、誰も押せない

Googleのヘルプは、録画できる人の一覧を出す前に、全体にかかる1文を置いています。

> 会議に参加しており、主催者に録画の権限がある。必要な権限を持っていても、主催者が権限を持っていない場合は、会議を録画できません。

自分の側が録画できる契約でも、主催者の側に無ければ押せません。 相手が立てた会議に招かれて録画したいとき、自分の契約を見ても答えは出ないということです。

録画できる人の一覧には、社外の人が1行入っています。

> 主催者の組織に所属していないが、共同主催者に昇格したユーザー

> [主催者向けの管理機能] がオフになっている場合には、主催者の組織の所属ユーザー

つまりGoogleでは、社外の相手でも共同主催者に上げれば録画を開始できます。 逆に、同じ会社の同僚であっても、主催者向けの管理機能がオンになっていれば主催者と共同主催者だけに絞られます。社外か社内かではなく、共同主催者かどうかで分かれています。

押せない側の扱いも書かれています。

> それらのユーザーには録画を開始または停止すると通知されますが、録画をコントロールすることはできません。

対象として並んでいるのは「組織外のユーザー」「モバイルアプリを使用しているユーザー」「スマートフォンを使用しているユーザー」です。スマートフォンから入っている人には、頼んでも押せません。 商談の相手が移動中にスマホで参加している場合、その人に録画を任せる手は消えます。

(ビデオ会議を録画する(Google Meet ヘルプ))

Microsoft Teams:ゲストと匿名は、押せない側に置かれている

Teamsは、押せる人の前提を3つ並べています。

> 会議の開催者がクラウド記録ポリシー設定を有効にしている場合、次の条件を満たすすべてのユーザーが記録を開始または停止できます

挙げられているのは「Office 365 Enterprise E1、E3、E5、F3、A1、A3、A5、M365 Business、Business Premium、または Business Essentialsのいずれかのライセンスを持つ」「IT 管理者によって記録が有効になっている」「ゲストまたは他の組織からのユーザーではない」の3つです。

同じページの表が、もっとはっきりしています。会議の開催者は「はい」、同じ組織のユーザーも「はい」。そして「別の組織または会社のユーザー」「ゲスト」「匿名」は、いずれも×です。

Teamsで商談をしている場合、相手に録画を押してもらう道はありません。 Googleとここが正反対です。Googleは共同主催者に上げれば社外でも押せますが、Teamsは社外であることそのものが×の理由になっています。

会議ごとに絞る側の設定もあります。「レコーディングおよび文字起こしを行えるユーザー」で、選べるのは「開催者と共同開催者」「開催者、共同開催者、発表者」「該当者なし」の3つです。ここはTeams Premiumの機能として書かれています。一番広い選択でも「発表者」までで、ゲストの行はそもそもありません。

記録が始まったことは全員に伝わります。「すべての会議参加者が、会議の記録が開始されるとすぐに、Teams デスクトップ、Web、またはモバイル アプリで通知を受け取ります。」保存先についても1行あります。「Teams 会議のレコーディングは、職場または学校用 OneDrive と SharePoint のいずれかに保存されます。」

(Microsoft Teams で会議を記録する(Microsoft サポート))

机の上に3つのアーチ型の門が一列に並び、その手前に丸い赤いボタンが置かれている。2人のうち1人だけがボタンに手を伸ばしていて、もう1人は手を組んで見ている
机の上に3つのアーチ型の門が一列に並び、その手前に丸い赤いボタンが置かれている。2人のうち1人だけがボタンに手を伸ばしていて、もう1人は手を組んで見ている

Zoom:社外の相手にも渡せる。しかも、頼まれる前に決めておける

Zoomは、パソコンに保存する録画について、渡す相手を3種類に分けて書いています。

> Internal meeting participants: Allow internal users to start computer recording automatically.

> External meeting participants: Allow external users to start computer recording automatically.

> Meeting participants with specified domains: Allow users with specified domains to start computer recording automatically.

社内・社外・指定したドメインが、別々のスイッチになっています。 ドメインの入れ方も書かれています。「Enter or provide the domain(s) you want to have permission to start computer recording automatically from the box provided. Use commas to separate multiple domains.」つまり、特定の取引先だけに録画を開放しておく形が作れます。

それぞれに、申し出を自動で通す設定が付いています。

> (Optional) Auto approve their permission requests: Automatically approve users' requests to start computer recording.

これをオンにすると、会議の中で主催者が気づく場面がなくなります。商談でこれを社外向けに開けておくと、相手が押した時点で録画が始まり、主催者の画面には問いが出ません。 開ける範囲を決めるのは会議の前です。

(Enabling or disabling computer recording(Zoom サポート KB0063640))

Zoomには、主催者が来る前に始める道もある

別のページには、主催者の不在を前提にした設定があります。

> You can allow your participants to start a recording even before the host joins.

用途もそのまま書かれています。「This feature is particularly useful when there isn't a designated host available to manage a recording, or if the original host needs to take a rain check.」クラウド録画で使う場合の作り方は「Schedule a meeting with the Allow participants to join checkbox selected.」で、そのあとの動きが「When a participant joins the meeting, the recording will start automatically even without the host.」です。参加者が入った時点で、主催者が居なくても録画が始まります。 録画は「After the meeting ends, the recording will become available in the host's recordings page.」で主催者側に残ります。

このページには、代理で予約する話に書き残した分からないことの答えも1文ありました。

> If another user has scheduling privilege for you, they'll automatically join as an alternative host and can start the recording.

予約を預けた相手は、代替ホストとして入って録画を開始できます。 予約を預けることと、録画を始められることが、ここでつながっていました。

(ホスト不在でレコーディングを開始する(Zoom サポート KB0067079))

Webex:押せる人と、ファイルの案内が届く人は別

Webexは、選べる3つをそのまま並べています。

> Webex サイトのクラウドに会議を録画できる人を選択してください。オプションを主催者のみ、主催者と共同ホスト、または主催者と共同主催者と参加者に制限してください。

一番広い選択なら、参加者も押せます。社内と社外の切り替えも別にあります。「社内会議と社外会議のクラウド録画をオンまたはオフにします。」

ここで分かれるのが、できたファイルの案内です。

> 共同主催者に閲覧専用権限を許可するを選択すると、共同主催者は閲覧のみの権限で録画の詳細を自動的に受け取ることができます。

ただし、その後に1行付いています。

> 主催者と同じ組織の共同主催者だけが、会議の詳細を自動的に受け取ることができます。

社外の共同主催者は、押せても案内を自動では受け取りません。 「録れる」と「手元に来る」が別だということです。録画の置き場そのものについては録画の保存先に、できた記録が誰に届くかは文字起こしの宛先のほうで扱いました。

(Control Hub でクラウド録画権限を設定する(Webex ヘルプ n91xgk8))

商談の前に決めておく4つ

ここから先は上の原文からの整理で、効果を測ってはいません。

  1. 相手に押してもらう前提で組まない。 Teamsはゲストと匿名を×に置いていて、会議ごとの設定でも一番広いのは発表者までです
  2. 相手が立てた会議では、自分の契約を見ても答えが出ない。 Googleは主催者の側に許可が無ければ誰も録画できないと書いています
  3. 社外へ開ける設定は、開けた範囲を見ておく。 Zoomは社外の参加者や指定したドメインに渡せて、申し出を自動で通す設定も別にあります
  4. スマホで参加している人には頼まない。 Googleはモバイルの参加者を、通知は届くが操作はできない側に並べています

録画を相手に断られたときに何を残せるかは録画の許可の取り方に、止めたつもりで止まっていない記録の話は一時停止と停止の違いに書きました。会議の中で主催者を譲ったときに動かないものは主催者の権限を譲るのほうです。

確かめられなかったこと

Meetnectの場合

Meetnectはブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。録画と議事録は最初から別の経路にしてあって、映像を残さない商談でもテキストの記録だけ残せます(録画の許可の取り方に書いたとおりです)。できた記録を個人のアカウントではなく会社の側に置いた理由は録画の保存先にまとめました。

参考

商談しながら、議事録ができています

Meetnect はブラウザだけで動くオンライン商談ツールです。相手は登録不要、URLを開くだけ。通話中に文字起こしが進み、終わった時点で「誰が何を言ったか」まで残った議事録ができています。7日間、カード登録なしで試せます。