web会議が時間制限で途中で切れた|続けられるのは会議のほうだけ
2026年10月4日

商談の途中で会議が終わってしまった。同じリンクをもう一度開けば続けられる、と書いてあるページは多いです。実際そのとおりで、入り直す道はたいてい残っています。ただし戻るのは会議のほうだけです。 会議の長さと録画の長さは別々に数えられていて、入り直しても録画は同じ1本には戻りません。3サービスの公式ヘルプで、録画側の上限とそのときの挙動を確かめました。出典は本文に置きます。
上位が答えているのは「入り直せるか」まで
この言葉で検索すると、上位は3種類に分かれます。Zoom の40分をどう回避するか、無料で使えるツールの比較、そして「切れても同じミーティングIDで入り直せばタイマーが数え直しになる」という手順です。
どれも答えとしては合っています。答えているのが部屋に入れるかどうかだけ、という点を除けば。商談で困るのはその先です。切れるまでに話したことが、どこにどう残っているのか。入り直したあと、記録が続きから取れているのか。手順のページはそこを書いていません。
なお、会議そのものが閉じる時刻の側は別の記事にまとめました(web会議で相手が退出したか分からない、オンライン商談は何分が適切?)。ここでは記録のほうだけを見ます。
会議の上限と、録画の上限は別に置かれている
公式ヘルプを読んでいて分かったのは、各社とも会議の長さと録画の長さに別の数字を置いていることです。会議は何時間も続けられるのに、録画は途中で終わる。しかもそれは異常ではなく、仕様としてそう書かれています。
これは「切れたから入り直す」場面と直接つながります。入り直した時点で、録画は会議と同じようには復帰しないからです。
Microsoft Teams:会議は30時間でも、録画は4時間か1.5GBで切れる
Teams の上限一覧には、会議の長さについてこう書かれています。「Microsoft Teams meetings and events (such as webinars and town halls) have a time limit of 30 hours」(Microsoft Learn)。商談で30時間に当たることはありません。
同じページの表に、録画の行があります。
> Meeting recording maximum length|4 hours or 1.5 GB. When this limit is reached, the recording ends and automatically restarts.
会議はまだ続いているのに、録画のほうは一度終わって、自動でもう一度始まります。 つまり長い録画は1本のファイルになりません。切れる条件が2つあるのも効いてきます。4時間か、1.5GB。どちらか先に来たほうで区切られるので、何時間で分かれるかは画質と人数で変わり、始める前には読めません。
ここまでは会議が切れていない場合の話です。時間制限で会議ごと落ちたなら、録画は当然そこで終わります。入り直したあとに自動で録画が始まるという記述は、このページにはありません。
Google Meet:録画は8時間で止まり、全員が抜けた時点でも止まる
Google Meet の録画ページには、2つの停止条件が並んでいます。「会議の録画は合計 8 時間まで可能で、それ以上の録画は自動的に停止します」。そしてもうひとつ、「全員が会議から退出すると、録画が自動的に停止します」(Google Meet ヘルプ)。
2つ目が、時間制限で切れた場面にそのまま当たります。制限で全員が部屋から出された状態は、全員が退出した状態と同じです。録画はその時点で止まります。 入り直したときに録画が自動で始まるという記述は、やはりありません。押し直す動作が要ると考えるのが自然です。
文字起こしのほうも同じ条件で止まります。「すべての参加者が会議から退出すると、文字起こしは自動的に停止します」(Google Meet ヘルプ)。録画と議事録が同時に止まるので、切れた前後の数分は両方とも残りません。
保存先についてはこう書かれています。「この録画ファイルは、会議の主催者の Google ドライブの「Google Meet」フォルダに保存されます。このフォルダ内に、会議ごとにサブフォルダが作成されます」。会議ごとにフォルダが分かれる作りです。

Zoom:押し直すと別ファイル、一時停止なら同じファイル
Zoom は、録画を止めるときの操作の違いをはっきり書いています。
> If a participant stops the recording and starts it again, a new video file will be created for the next recording segment.
一方で、「If a participant pauses the recording and starts it again, Zoom will record to the same video file for the recording segment」(Zoom サポート KB0076922)。
停止して押し直すと別のファイルになり、一時停止から戻すと同じファイルに続きます。 時間制限で会議ごと切れた場面は、一時停止ではありません。入り直してから録画を始めれば、前半と後半は別のファイルになります。
もうひとつ、同じページに「After the meeting has ended, Zoom will convert the recording so you can access the files」とあります。変換が始まるのは会議が終わってからです。 切れて入り直して、また終わる。この往復のぶんだけ、あとで開けるファイルが増えます。
分からなかったこと
- Teams の録画が4時間と1.5GBのどちらで先に切れるか。目安になる数字は上限一覧に書かれていません
- Google Meet で入り直したとき、同じ会議として扱われてサブフォルダが共通になるのか、別の会議として新しいフォルダができるのか。ヘルプには書かれていません
- 録画の上限に近づいたことを知らせる仕組みがあるか。Teams は「終わって自動で再開する」、Meet は「自動的に停止する」と書くだけで、事前の警告についての記述は見つかりませんでした
- 他社の環境を用意して、実際に切って再現したわけではありません。ここに書いたのはすべて公式ヘルプの記述です
切れたときに、その場で打つ手
- 入り直したら、録画が始まっているかを画面で確かめる。 会議は戻っても録画は戻りません。「入り直せた」で安心して、後半が丸ごと残っていなかった、が一番痛いです
- 決めたことをチャット欄に置かない。 チャットは会議と一緒に消える側です。残るか消えるかは席によって分かれます(web会議のチャットは会議終了後に残るか)
- 録画が2本に分かれる前提で、保存するときに名前を付ける。 あとから「どちらが前半か」を思い出す作業が消えます。名前と置き場所の決め方は別記事に書きました(商談の録画と議事録はどこに置くか)
切れること自体は防げません。防げるのは、切れた前後の記録が抜けることです。
Meetnect の場合
Meetnect は、文字起こしを商談中に25秒ごと進めています(SEG_MS は 25000)。録画のファイルとは別に議事録が積まれていくので、録画が1本で残るかどうかとは別に、話した内容のほうが残ります(2時間の商談を録ると、ファイルはどれくらいになるか)。回線が一度切れただけなら自分で張り直すので、入り直す手間が増えない場合もあります(web会議の回線が不安定なときの対処)。